PetaLinux ToolsをDockerコンテナに閉じる

PetaLinuxイメージをビルドするために環境を汚したくないため、Dockerコンテナに閉じたい。 というわけで、Dockerfileを作成し、Kria KV260向け …

npz35 Sun 11 September 2022

PetaLinuxイメージをビルドするために環境を汚したくないため、Dockerコンテナに閉じたい。 というわけで、Dockerfileを作成し、Kria KV260向けのPetaLinuxをビルドするまでの手順を整理した。

動作環境

  • OS : Ubuntu 20.04.3 LTS(64 bit)
  • Vivado : 2022.1
  • Vitis : 2022.1
  • Vitis_HLS : 2022.1
  • ROS2 : Humble

PetaLinux Toolsとは

PetaLinuxは、Xilinx製のボード向けのOSである。 PetaLinux Toolsは、PetaLinuxのイメージをビルドするためのツールである。 公式サイト には以下の記載がある。

PetaLinux ツールは、ザイリンクスのプロセッシング システム上でエンベデッド Linux ソリューションをカスタマイズ、ビルド、およびデプロイするために必要なものをすべて提供します。

Kria KV260向けにPetaLinuxイメージをビルドする

Kria KV260 というXilinx製のボードがある。 このボードはPetaLinuxを動かすことを前提としている。 一応、Ubuntuのイメージも配布されているが、以前試した時には起動すらできなかったため、使用するのはあまり気が進まない。

というわけで、Kria KV260上で動作するPetaLinuxのイメージをビルドする必要があった。 ただ、環境を分離したい意図があり、PetaLinux ToolsをDockerコンテナに閉じたい。 そこで、手順を確立した。 READMEは https://github.com/npz35/vitis_tutorial/blob/0.2.0/README_BuildKernel.md にある。

既知の不具合?

仕様なのか、不具合なのかわからないが clinfo をPetaLinuxイメージに含めようとするとエラーでRootFSのビルドに失敗する。 同じく、確認した限りではpython2系のパッケージも失敗する。