PetaLinuxイメージをビルドするために環境を汚したくないため、Dockerコンテナに閉じたい。 というわけで、Dockerfileを作成し、Kria KV260向けのPetaLinuxをビルドするまでの手順を整理した。
動作環境
- OS : Ubuntu 20.04.3 LTS(64 bit)
- Vivado : 2022.1
- Vitis : 2022.1
- Vitis_HLS : 2022.1
- ROS2 : Humble
PetaLinux Toolsとは
PetaLinuxは、Xilinx製のボード向けのOSである。 PetaLinux Toolsは、PetaLinuxのイメージをビルドするためのツールである。 公式サイト には以下の記載がある。
PetaLinux ツールは、ザイリンクスのプロセッシング システム上でエンベデッド Linux ソリューションをカスタマイズ、ビルド、およびデプロイするために必要なものをすべて提供します。
Kria KV260向けにPetaLinuxイメージをビルドする
Kria KV260 というXilinx製のボードがある。 このボードはPetaLinuxを動かすことを前提としている。 一応、Ubuntuのイメージも配布されているが、以前試した時には起動すらできなかったため、使用するのはあまり気が進まない。
というわけで、Kria KV260上で動作するPetaLinuxのイメージをビルドする必要があった。 ただ、環境を分離したい意図があり、PetaLinux ToolsをDockerコンテナに閉じたい。 そこで、手順を確立した。 READMEは https://github.com/npz35/vitis_tutorial/blob/0.2.0/README_BuildKernel.md にある。
既知の不具合?
仕様なのか、不具合なのかわからないが clinfo をPetaLinuxイメージに含めようとするとエラーでRootFSのビルドに失敗する。 同じく、確認した限りではpython2系のパッケージも失敗する。